カシス栽培の歴史とその発展
広がるカシスの可能性
カシス栽培の長い歴史、そこから生まれるこだわりと情熱
農業技術の先進国として知られるニュージーランドでは、一流の研究機関、生産者、流通業者が一体となって、約200年近くにわたってカシス栽培のための研究・開発が行われてきました。ニュージーランドの自然条件を生かした長年の品種開発によって生まれたのが、はじけそうな濃い赤紫色をした香り高いカシスたち。
カシス農家のこだわりと情熱、そしてニュージーランドの優れた自然条件が、栄養たっぷりの高品質なNZカシスを育てているんです。
カシスと健康
冬に向けて免疫力を高めるには
季節の変わり目は、辛い風邪やインフルエンザウイルスにかかりやすくなります。今の時期こういった症状に悩まされることが多いのはおそらく、屋内で他の人と一緒に多くの時間を費やすことになるからでしょう。これらのウイルスは乾燥した冷たい空気の中で人から人へより簡単に拡散するからです。 こうした季節の変化以外に問題なのは、この時期になると私たちはあまり活動的ではなくなり、健康的な栄養価の高い食事を無視しがちになることです。人による臨床研究から、定期的に適度な運動をすることによりインフルエンザや風邪ウイルスなどの微生物感染の発生率を軽減できることが分かっています。しかし、過度の激しい運動は、運動によるストレスから身を守ろうとする身体の自然な防御機構が働き、逆に感染に対し過度に敏感に反応する可能性があります。 これらの自然な防御メカニズムには、サイトカイン、感染から身を守るために作られる化学メッセンジャーである組織壊死因子a (TNF-a)やインターリューキン-6(IL-6)などの微生物、およびTリンパ球を含む感染と戦う血液中の細胞が含まれます。人による臨床研究では、果物や野菜、特にアントシアニンが豊富な果物の摂取が、サイトカイン、TNF-a、IL-6のレベル、および感染と戦うTリンパ球のレベルを調整し、免疫力を高め、インフルエンザや風邪ウイルスなどの微生物感染から身を守ることが明らかになっています。特に、ニュージーランドカシスのアントシアニンは、身体の免疫力を高めるのに有効であることが臨床的に示されています。 ですから、定期的に適度な運動をするよう心がけ、美味しいニュージーランドカシスを含む果物や野菜を積極的に摂取することはとても大切。この冬、辛い風邪やインフルエンザにかからないためにもとても理にかなっているといえます。
続きを読む食べ物で生き方、感じ方が変わる
ポジティブな感情と幸福感は、神経伝達物質と呼ばれる私たちの体内の化合物のレベルによっても左右されます。これらは私たちの脳に直接影響を与える化合物であり、ポジティブな感情と幸福感を活性化させる神経伝達物質には、セロトニン、オキシトシン、ドーパミンなどの化合物が含まれます。 脳内で神経伝達物質のレベルが上昇すると、私たちは幸福感に満たされ、それが人生に対してより前向きになれる可能性があります。私たちの肯定感に影響するほとんどの神経伝達物質のレベルは、モノアミンオキシダーゼまたはMAOと呼ばれる体内の酵素によって調節されています。薬物によるMAOレベルの調節は、うつ病や不安神経症にプラスの効果があることが明らかになっていますが、パーキンソン病やアルツハイマー病などの神経変性疾患を治療できるケースもあります。 特別なお祝い事、または頑張りが必要なときには、恒例の、またお気に入りの食べ物が食べたくなりますよね? 最近、これらの食べ物の成分が、脳に影響を与えている神経伝達物質のレベルを含め、私たちの体のプロセスに直接影響することが科学的にも明らかになってきました。例えば、ニュージーランドのプラントアンドフーズリサーチと英国のノーサンブリア大学の研究では、ニュージーランドカシスがMAOを抑制し、行動や姿勢を前向きな方向に改善するのに特に優れていることが示されています。 特に興味深いのは、ニュージーランドプラントフーズリサーチのロジャー・ハースト博士率いるグループが最近発表した臨床試験です。この研究は、ストレスを感じるイベント(この場合は中程度の運動)を実施する直前にニュージーランドカシスジュースを摂取すると、ストレスを感じる運動中にMOA活動が大幅に減少し、ポジティブな感情が高まり、モチベーションが上がることを実証しました。 18世紀に、有名なフランスの美食家であるJean Anthelme Brillat-Savarinは、「あなたが食べているものを教えてくれたら、あなたがどういう人間か教えましょう」と記しています。これは一般的に「人は食によって決まる」と言われるものです。ニュージーランドのカシスに関する最新の研究は、このベリーを食事に加えることで、自己肯定感が高まり、より幸福感に満たされる可能性があることを示唆しています。
続きを読むスポーツと栄養―RWCで競い合うオールブラックスから学べること
オールブラックスのようなラグビーチームが最高のプレーをする為には、すべてのチームメンバーが団結しなければならないのはもちろんのこと、個々の選手をベストコンディションに持っていく必要があります。そのための要素として重要となるのが、選手ごとのトレーニング、集中、そして栄養管理の組み合わせです。特に適切な栄養管理こそがスポーツのパフォーマンスに大きな違いをもたらすことが明らかになってきました。こうした研究結果が広まり、世界のスポーツニュートリッションマーケットは成長の一途をたどり、現在では3,250億円(300億米ドル)を超えようとしています。 スポーツパフォーマンス向上の成分としてよく知られているものの一つにカフェインが挙げられます。カフェインがパフォーマンス向上に効果があるとする臨床試験が9件公開されており、飲料、ゼリー、バー、パウダーなどの商品を通じて、カフェインがパフォーマンス向上に役立つ成分として広く知られるようになりました。ところが、さらなる臨床的証拠に基づいた、スポーツパフォーマンスを向上させる能力を実証する成分があります。それがニュージーランドカシスアントシアニンです。 既に11件の臨床試験が公開されており、ニュージーランドカシスアントシアニンがスポーツパフォーマンスを向上できることが明らかになっています。臨床試験の多くは、ランニングまたはサイクリング競技に着手する2〜3時間前にニュージーランドカシスアントシアニン105〜210mgを摂取した結果、ランナーまたはサイクリストが、通常より速く、また長く走ることができたという事実を示しています。これらのパフォーマンスにおける研究は、ニュージーランドプラントアンドフーズリサーチによって裏付けられており、ニュージーランドカシスアントシアニンの120~240mgを摂取後2時間で血液中のアントシアニンレベルがピークに到達することが分かりました。 さらに他の臨床試験から、ニュージーランドカシスアントシアニンがスポーツのパフォーマンス向上にどのように作用するのかが明らかになってきました。こうした研究により、運動前にニュージーランドカシスアントシアニンを摂取することで、酸化ストレスレベルの低下、末端への血流促進、筋肉損傷の軽減、血中乳酸値の低下、運動中および運動後の痛みと疲労の軽減などの効果が明らかになっています。 ニュージーランドカシスのスポーツパフォーマンス向上とメカニズムに関する詳細情報は、こちらからご覧いただけます。
続きを読むニュージーランドカシスの摂取で回復力アップへ、スポーツパフォーマンスの向上に最適
私たちの身体はとても良くできていて、エクササイズにより発生するダメージから身を守りつつ最大限の力を発揮できる様々な機能が備わっています。 こうしたほとんどの機能は細胞の中に存在するnrf2と呼ばれる分子によってコントロールされています。Nrf2は一度活性化されると細胞質から核内に移動し、核内のDNAと結合する転写因子です。 nrf2はDNAと結合すると特定の遺伝子を活性化し、抗酸化プロセスに関わる様々なタンパク質を含む200以上のタンパク質合成を促します。抗酸化力を高め、運動パフォーマンス向上や回復機能の調整に関わるnrf2の重要性は、nrf2活性が損なわれた、または全く持たない動物の臨床試験において、抗酸化活性および運動能力の低下が見られることからも実証されています。 nrf2の活性化により、運動による回復力が向上 さて、次に重要なポイントは、スポーツやエクササイズをする時、いかにnrf2を活性化し、細胞の損傷を最小限に抑えて身体機能を高め、迅速に回復できるかとういうことです。この質問に対する答えは動物実験により明らかになりました。そして今、その結果が人間にも当てはまることが分かってきています。嬉しいことに、nrf2は私たちが摂取する食べ物、特に果物や野菜に含まれる栄養素によって活性化されるのです。とりわけカシスアントシアニンは、動物実験の中でnrf2を活性化するのに特に効果的であることが明らかになりました。 ニュージーランドカシスの内なる効果 数々の臨床試験により、ニュージーランドのカシスが体の抗酸化機能やスポーツのパフォーマンス及び回復力を向上させることが明らかになってきました。動物を用いた研究ではnrf2がこうした身体機能向上において重要な調整役であることを示しており、ニュージーランドカシスが人体においても同様に機能している可能性を示唆しています。現在、ニュージーランドカシス協同組合とその研究パートナーであるニュージーランドプラントアンドフーズリサーチでは、スポーツパフォーマンスと疲労回復におけるnrf2の役割を決定づけるべく研究が進められています。カシスアントシアニンは、運動中に発生する酸化ストレスからただ単に身体を守るのではなく、本来備わっている抗酸化防御システムを活性化することにより、より健康な身体作りを助け、さらにスポーツパフォーマンスや回復力を向上させることができるのです。 また、ニュージーランドのラグビー代表ジャック・グッドヒューは、ニュージーランドのカシスを摂取しているアスリートの一人です。今盛り上がりを見せる日本での2019年ラグビーワールドカップ中も最高のパフォーマンスと回復を助けるためにカシスを取り入れています。スポーツ愛好家の皆様も、今期のRWCの盛り上がりで少しラグビーに興味を持ってきたという方々も、ぜひこちらのビデオからhttps://youtu.be/ZKlrMfecFTQをクリックして、ニュージーランドカシス研究者であるロジャー・ハースト博士とジャックとのカシス談義をご覧下さい。ニュージーランドカシスがスポーツや運動のパフォーマンスと回復にどのように役立つかお分かりいただけると思います。
続きを読むニュージーランドカシスのエキスパート、グレン・ヴィル博士 ― NZカシスとの出会い
ニュージーランドカシス組合の一員として、本日はNZBC技術顧問のグレン・ヴィル博士をご紹介したいと思います。これから弊社HPにて、グレン博士による健康に関する最新情報や栄養学についてのブログを定期的にアップしていく予定です。 グレン博士のキャリアとその歩み グレン博士はニュージランドオタゴ大学にて、癌治療におけるフリーラジカルや抗酸化物質の役割について研究、博士号を取得しました。その後、スイスローザンヌにあるスイス国立癌研究所機関において研究生として従事し、キャリアをスタートさせます。スイス国立癌研究所機関では、抗酸化物質がどのように紫外線によるストレスから細胞組織を守り健康に保つことができるのかについて、専門的な研究を深めました。 人生を変えたニュージーランドカシスとの出会い 抗酸化物質の研究に携わる中で、グレン博士はフルーツや野菜に含まれる栄養素の持つ効能の凄さを実感します。特に博士に衝撃を与えたのが、ニュージーランドカシスの驚くべき豊富な栄養素と多彩な効能でした。 ニュージーランドカシスを始めとするフルーツ・野菜の栄養素の素晴らしさに感銘を受けたグレン博士は、その可能性を自ら徹底的に追求することを決意。スイスからニュージーランドに帰国し、ニュージーランドエクストラクトリミテッド(New Zealand Extracts Ltd)を設立しました。現在は様々な医学的研究や商品に携わった経験を活かし、グローバル企業の商品開発、マーケティング及び研究をサポート。さらに近年、ブラックマックスパフォーマンスニュートリッションリミテッド(BlackMax Performance Nutrition Ltd)も設立し、機能性食品や飲料の販売まで手掛けています。 ほかのフルーツを圧倒するニュージーランドカシスの栄養と効能 グレン博士の人生を変えたとも言えるニュージーランドカシスは、ほかのフルーツや野菜を圧倒する豊富な栄養素で知られます。たとえば100g中のビタミンC含有量は、オレンジ36mg、キウイ93mg、ブルーベリー10mgに対して、ニュージーランドカシスは約160mgと断トツです。また抗酸化成分であるアントシアニンの含有量は多いときで100g中812mgにもなり、これはブルーベリーの2倍以上、ヨーロッパ産カシスの約1.7倍となります。しかもニュージーランドカシスに含まれるアントシアニンはほかのフルーツにはない独自の種類で、運動パフォーマンス向上、認知機能強化、美容、病気予防など様々な効能が研究で明らかになっています。 これから当ブログでは、専門家であるグレン博士による記事を定期的にアップしていく予定ですので、お楽しみに!
続きを読む病気を防ぐ「細胞の番人」?医学界で今注目のNRF2とは
今医学界で、私たちの身体の細胞内に存在する「NRF2」という物質が注目されています。NRF2が健康維持を助け、様々な病気を予防する働きを持つことが明らかになってきたからです。最近の研究では、NRF2の活性化がアルツハイマー病などの治療にも役立つことが分かってきました。でもそもそも、NRF2とは一体何者なのでしょうか? NRF2って? 体内でどんな働きをしているの? NRF2は、私たちの身体の細胞の中に存在している、一種のタンパク質です。NRF2の主な役割は、身体の細胞が受けるストレスのレベルを調節すること。細胞が受けるストレスをモニタリングし、一定のレベルを超えないように管理する働きを持っています。言わば「細胞の番人」のような存在です。 そのメカニズムをもうちょっとだけ詳しく見てみましょう。身体が何らかの要因でストレスを受け、そのレベルが限界量を超えそうになると、細胞の番人であるNRF2がそれを察知します。そしてストレスに対処するための物質(解毒酵素など)をたくさん作るよう細胞内のDNAに働きかけて、DNAがその物質を作るための設計図を伝令RNAと呼ばれる機構にコピーするのを促進。設計図を受け取った伝令RNAは、その物質が生成される組織まで設計図を届けます。これが、NRF2が細胞のストレスを調整する基本的なからくりです。 NRF2はなぜ重要? では、なぜNRF2は重要なのでしょうか? それは、細胞が受けるストレスのレベルをコントロールすることが、健康維持や病気予防に直結するからです。私たちの身体と細胞は、日々様々なものからストレスを受けています。睡眠不足、加工食品、紫外線、大気汚染、怪我、心理的不安、栄養バランスの欠如――。細胞が受けるストレスの要因を挙げれば、きりがありません。そしてこうした要因によるストレスが積み重なって限界量を超えると、身体の健康的な機能が損なわれ、あらゆる病気の引き金となります。 NRF2はストレスのレベルが危険水域に到達しかけたとき、DNAに指令を出して、身体を守るための物質(解毒作用を持つ物質、損傷した細胞を修復する物質、ストレスへの防御力を高める物質など)の生成をサポートするのが仕事。だから健康を維持するのに、NRF2は欠かせない存在なのです。 NRF2が活性化するとどんなメリットがある? NRF2を活性化させることで、多種多様なストレスから身体の細胞を効果的に守れるようになります。実際、世界各国で行われている最新の研究では、NRF2の活性化には以下のようなメリットがあることが明らかになってきました。 糖尿病、心臓病、一部のがんなどを引き起こす遺伝的素因を抑制できる可能性 アルコールによる肝疾患や、喫煙によるダメージなどから身体を保護 エイジングケアのサポート アルツハイマー病の症状を改善する可能性 総合的な健康増進 NRF2を活性化させるにはどうしたらいい? NRF2を活性化させるためには、健康的な食事を摂ることが効果的です。たとえば、生野菜やフルーツを積極的に食生活に取り入れてみましょう。特にブロッコリー、アボカド、タマネギ、トマト、ブルーベリー、ほうれん草などは、NRF2の活性化に役立つと言われています。そして実はニュージーランドカシスも、NRF2活性化を促すフルーツの筆頭格。NZカシスのジャムや濃縮果汁などを毎日レシピに加えることで、NRF2の働きを高めることができます。 また、現代の食卓に溢れている加工食品は、多くの場合健康に良くない化学物質や白砂糖などを大量に含んでいて、NRF2の働きにも悪影響を及ぼしかねません。できる範囲で加工食品を避けて、代わりに色とりどりの野菜と果物(もちろんカシスも……!)をバランスよく食べることが、NRF2活性化のための大切なポイントです。 ニュージーランドカシスを使ったおすすめ製品のリストはこちら
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