病気を防ぐ「細胞の番人」?医学界で今注目のNRF2とは

今医学界で、私たちの身体の細胞内に存在する「NRF2」という物質が注目されています。NRF2が健康維持を助け、様々な病気を予防する働きを持つことが明らかになってきたからです。最近の研究では、NRF2の活性化がアルツハイマー病などの治療にも役立つことが分かってきました。でもそもそも、NRF2とは一体何者なのでしょうか?

NRF2って? 体内でどんな働きをしているの?

NRF2は、私たちの身体の細胞の中に存在している、一種のタンパク質です。NRF2の主な役割は、身体の細胞が受けるストレスのレベルを調節すること。細胞が受けるストレスをモニタリングし、一定のレベルを超えないように管理する働きを持っています。言わば「細胞の番人」のような存在です。

そのメカニズムをもうちょっとだけ詳しく見てみましょう。身体が何らかの要因でストレスを受け、そのレベルが限界量を超えそうになると、細胞の番人であるNRF2がそれを察知します。そしてストレスに対処するための物質(解毒酵素など)をたくさん作るよう細胞内のDNAに働きかけて、DNAがその物質を作るための設計図を伝令RNAと呼ばれる機構にコピーするのを促進。設計図を受け取った伝令RNAは、その物質が生成される組織まで設計図を届けます。これが、NRF2が細胞のストレスを調整する基本的なからくりです。

NRF2はなぜ重要?

では、なぜNRF2は重要なのでしょうか? それは、細胞が受けるストレスのレベルをコントロールすることが、健康維持や病気予防に直結するからです。私たちの身体と細胞は、日々様々なものからストレスを受けています。睡眠不足、加工食品、紫外線、大気汚染、怪我、心理的不安、栄養バランスの欠如――。細胞が受けるストレスの要因を挙げれば、きりがありません。そしてこうした要因によるストレスが積み重なって限界量を超えると、身体の健康的な機能が損なわれ、あらゆる病気の引き金となります。

NRF2はストレスのレベルが危険水域に到達しかけたとき、DNAに指令を出して、身体を守るための物質(解毒作用を持つ物質、損傷した細胞を修復する物質、ストレスへの防御力を高める物質など)の生成をサポートするのが仕事。だから健康を維持するのに、NRF2は欠かせない存在なのです。

NRF2が活性化するとどんなメリットがある?

NRF2を活性化させることで、多種多様なストレスから身体の細胞を効果的に守れるようになります。実際、世界各国で行われている最新の研究では、NRF2の活性化には以下のようなメリットがあることが明らかになってきました。

  • 糖尿病、心臓病、一部のがんなどを引き起こす遺伝的素因を抑制できる可能性
  • アルコールによる肝疾患や、喫煙によるダメージなどから身体を保護
  • エイジングケアのサポート
  • アルツハイマー病の症状を改善する可能性
  • 総合的な健康増進

NRF2を活性化させるにはどうしたらいい?

NRF2を活性化させるためには、健康的な食事を摂ることが効果的です。たとえば、生野菜やフルーツを積極的に食生活に取り入れてみましょう。特にブロッコリー、アボカド、タマネギ、トマト、ブルーベリー、ほうれん草などは、NRF2の活性化に役立つと言われています。そして実はニュージーランドカシスも、NRF2活性化を促すフルーツの筆頭格。NZカシスのジャムや濃縮果汁などを毎日レシピに加えることで、NRF2の働きを高めることができます。

また、現代の食卓に溢れている加工食品は、多くの場合健康に良くない化学物質や白砂糖などを大量に含んでいて、NRF2の働きにも悪影響を及ぼしかねません。できる範囲で加工食品を避けて、代わりに色とりどりの野菜と果物(もちろんカシスも……!)をバランスよく食べることが、NRF2活性化のための大切なポイントです。

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